止まり木


それはわざとらしい
哀しい場所である
世界を遠近法で縮約しとどまらせようとする
偽の物語の舞台である
ひとつの
重みを弛緩させかつ垂れ下がるように混ぜ合わせてしまう
おざなりの組曲である
なのに擦れ合い
かさね巻きつけられていくためにだけ紡ぎだされていく
繭と絹糸との微音の対位法の果てには
ただ見紛うばかりの空っぽの繭のひとかたまり
そこで〈歴史〉が語られる
やがて頭のよい少年がそれを諳んじる
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