籠


通気性のある、ある程度は密な容れ物。翳をもかかえこんで。宙に吊られることでなお、いっそううつくしい。ひかりをも編む。声も洩れる。風も透かす。

そうした空‐間の中で小鳥たちは。黙っていれば、「唄をわすれた」などともいわれ。だから、というわけでもないだろうが啼く。私たちの限られた時間を紡ぐ、或る種の小道具としてはもってこいの慰み。

仮託された意義を脱ぎ捨てよ。

ひらりと羽毛がぬけ落ちる。


 あゝ、飽くこともなく
 ひろやかな空。
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